トラウマを超える愛情というにはまだ少し
先に過去の主人の非道徳な行為を。
少し前に記事にした、
自身の病に対するオペを受けた病院へ、
先日、久しぶりに受診をしました。
すっかり忘れていたのですが、一階のお手洗いに入った時、一瞬にしてその当時の感情と情景がフラッシュバックしました。
……10年程前、ある病の告知を受けた私。
その事を、病院で主人に電話で伝えました。
私は、テンパった頭で、震える声で、
Dr.に、インフォームドコンセント の為の日程を提示された事を伝えました。
主人は、間髪入れず
「今週だよね?仕事だから無理。仕事中だから。じゃ。」
ツーツーツー……
……え?えっと…
「調整してみるから少し待ってて。」とか、「うーん、他の日じゃだめ?」とか、普通はその様な会話があるものではないの?
いえいえ、そういう事ではなくて、まず驚かない?
大丈夫?じゃあないの…?
全麻で死んじゃう事もあるのよ?
ムンテラじゃなくてインフォームドコンセント なんですけど?
でも、何も言う隙はなく、電話は終了していて
私は悲しくて、一階のお手洗いで、水を流しながら泣きました。暫く何度も流して泣いていました。
子供達は、どうしよう…。
運動会が終わるまでオペは待ってもらおうか…。
細胞膜への浸潤に影響するだろうか…。
そんな事をぼーっと考えていたような気がします。
そして、入院前々日の夜、
主人「そういえば、子供達はどうするの?僕は仕事あるから面倒みれないよ?」
と言ったのでした。
ティ「母に何とか頼めたから大丈夫。」
(前々日になって今更?うちの両親が体弱いの知ってますよね?一日くらい僕が見るよと言う頭はないのかこの男は?)
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先月、家族で六本木東京ミッドタウンのイルミを見に行きました。
12月に入ると大行列なので…。
思いの外子供達の方が夢中で、上機嫌な電車での帰り道。
子「お腹すいた〜」
主「うちの近くのファミレスで良いよね?」
子「えー?お母さんが作ったのが食べたい」
主「え?でもこの時間から作るの大変だよ?お母さんに作らせるの?」
子「分かってるけど…お母さんのお料理が食べたくていつも学校から帰って来るんだもん」
主「そうだよねー。お母さんの料理が一番だよねー。お父さんもそうだよ。でも、今日は我慢して外で食べようねー?」
子「うん。」
「しょうがないね」
主人と子供達がイチャイチャしながらそんな会話をしていました。
私は、少し離れてちょっと照れながら聞いていました。
…んん? 何だかジーンとしたのですけれど。
あれあれ? 私、物凄〜く幸せな気分だわ。
そうなの。こんな家族になりたかったの。
……カズさん、必要ないじゃない…
それでも、時々トラウマが私の頭を占領する時、カズさんの存在がないと壊れそうな自分がいます。
……ご主人様、トラウマを超える愛情というものを、私に見せて下さい。
どうか、お願いします。