最後の晩餐
コロナの影響で、
仕事がない日は子供達と一日一緒。
プライベートが全くなかった乳児の頃を思い出してしまいます。
でも、もう乳児ではない。
友達のようにくだらない会話をする時間が、
幸せだなと思う。
勿論、意見の食い違いで、は〜っ?と思う時もあるけれど、お互い様だ。
先日、テレビドラマの番宣繋がりで、
最後の晩餐は何が良い?という話になり、
子「最近作ってくれないけど、肉まんとかメロンパンとかあんパンとか凄く美味しかったよねー!(ごめん。仕事が増えて正直面倒臭い)」
子「ピザも、また生地を一緒にこねたいよー(ごめん。つい面倒で…)」
子「キャラ弁も凄かったよねー。クラスで有名だったんだよね!(え?そうなの?でも、4時起きで高校まで作り続けたわ。もう絶対に作らん!)
子「ん〜。でも、やっぱりお母さんが作ったものなら何でもいいや。煮物とお味噌汁とご飯と納豆があればそれが一番かな〜。」
そうかそうか。
そうよね。
初めは、
え?そんなものなの?
お寿司とかステーキとかでは無いの?と思ったけれど、
……私も、最後の晩餐だと知っていたら、
母が作ったものが良いと思いました。
少し甘めの煮物と、焼いただけの鮭、キウイが入ったサラダ。ワカメとお豆腐のお味噌汁と納豆。
これが良いな。
うん。
食べたいな〜。
でも、随分前に死んじゃった。
心配性の母は、
今の状態をどう思ってあの世から見ているだろう。
母はずっと身体を壊していて、
私が小学生の頃から寝たり起きたりの人生でした。
父はモラハラな人で、
今も生きていたら、
父に怒鳴られて買い物に行かされて
弱い母は真っ先にコロナに感染して
淘汰されていただろう。
天国で、ホッとしているかもね。
私はまだまだこちらの世の中で頑張るわ。
自粛期間も、
あれはあれで良かったよね!
楽しかったよね!
と話せる時が来るように、
たま〜にチラホラと顔を出す、
え?何やってくれちゃってるの?私は真面目にやってるのに??
という、
卑下た思いを圧倒する、
優しさと強さと共に。