ティアラのブログ

2人目の不倫もひとまわり年下でした。

「岩盤浴行かない?」

たっ君とは、特に焦る事なく、

私からは連絡はせず、

会った時は楽しく過ごす事だけを意識していました。


1週間以内には連絡が入り

お誘いがありました。


最初はお互いぎこちない感じのランチだけでしたが、

ドライブをする様になり、

私が喜ぶ様な遊びに連れて行ってくれる様になり、

その時間が徐々に伸びていき…。




それでも、たっ君が手を出してくる様な事はありませんでた。



あ〜。手を繋ぎたいな〜。


と、くっつきたい衝動と葛藤の毎日。




でも、


でも、





そんなある日。

「これから岩盤浴行かない?」

と突然LINEが入りました。





「岩盤浴」イコール「特別な女性」


という認識があるたっ君。


一度ガチで拒否されましたから。



もう本当に、やったー!!って小躍りしてしまいました。





岩盤浴に行くと6時間位居ます。

5つあるお部屋に入ったり出たり水分摂取したり。

最後は温泉に入って

美味しいご飯を頂いて終了。

頭が空っぽになる空間。


岩盤浴のお部屋では手を繋いで横になるのですが、

誰も居なくなった隙にお触りしてきたり、

直ぐに誰かが入ってくるのでパッと離れてクスクス笑ったり。

温度が低いお部屋ですと、私はウトウトしてしまうので、

たっ君が時間を全部管理してくれて、

くすぐられてびっくりして起きたり。



今回はなんと、誰も居ない隙を狙い…




…えっちな…ではなくて、



たっ「いつも仕事きついでしょ」って、


ウトウトしていた私の足を掴んだかと思いきや




……え〜っ?な、何するの?




たっ「少しだけどやり方を勉強したんだ」



リ、リンパマッサージ??


嬉しいやら照れるやら。


他の人が入って来ても構わず

汗をぼたぼた垂らしながら

真剣な顔で揉み揉みぎゅうぎゅう。


えっちのえの字もない顔と触れ方で。




好きとか、やり直そうとか

そんな言葉は何もありませんが、



その姿を見て


ジーンときてしまい





ティ「たっ君。

これからもどうぞよろしくお願い致します。」




お部屋から出て水分補給をしながら

そんな言葉が口をついて出て…




…私って、ちょろいですねぇ。

執着を手放したらこうなりました

先日、カズさんと待ち合わせた時のことです。


私は少し遅れそうだったのでその旨をLINEで伝えたのですが

ずっと未読のまま。


あ〜寝てるな(←今まで2回あった)

と思い、

なんと私は、待ち合わせ場所を少し覗いただけで

LINEにひとこと

「帰ります」と入れて、

さっさとその場を後にしてしまいました。


明日も仕事だし早く帰ろ〜みたいな。


そうしたら、電車内でカズさんからの怒りの電話。


焦った私は閉まりそうなドアから

転がるように降りました。


鬼激怒している。


どうやら朝の3時から仕事で、外でも仕事で、スマホを忘れて、汗だくで待ち合わせ場所に走って来たらしい。


そして30分以上待って、

私が来ないはずはないと思い、

心配で走ってスマホを取りに戻りLINEを確認したら


あっさり帰るとのメッセージが…


それは…頭にきた事でしょう💧


ティ「(寝坊であって欲しかった…)」

と思う私に


カズ「僕何も悪くないよね?何?僕が謝るの?違うよね?どういうことなの?💢」


ティ「(こ、こ、こ、怖過ぎる) ごめんなさい…」


激怒、無言、鬼激怒、私謝る、を

何度か繰り返し、



カズ「……はぁ…もうさ、怒らないから戻って来て」


ティ「(えぇっ?戻るの?!怖いんですけど…) はい。ごめんなさい」



恐る恐る待ち合わせ場所で待つカズさんの顔は


…笑っていました。ほっ。


完全に悪いのは私なのですが

話す気になれません。

だって、今まで同じような事を私にしてきたじゃないという気持ちがあるから。




それでもカズさんから手を繋いできて

歩きながら


カズ「泣いてるの?怒ってるの?僕悪くないよね?」

「黙秘権執行中?」

「最近、僕と遊びたい感じじゃないよね?」

「…もう僕の事嫌いになっちゃった?」

「…ねぇ…」



と、カズさんの反応を冷静に見ながら



ティ「…私も悪かったけど、カズさんだって私に同じ様な事してきたでしょう?以前だったら、戻って来てなんて言わないでガチャ切りで終了だったでしょう?」



カズ「……そう…そっか…ごめんね。え?僕が謝るの??えぇっ?」


カズ「もう、お願いだから今日のでチャラにして。もう今までの僕は死んだと思って。もう居ないんだよ。」


カズ「…今日はさ、本当に物凄く楽しみにしてたんだよ。だから怒っちゃったんだよ。何で帰っちゃうの?ろくに探しもしないで帰っちゃうって何?僕ずっと待ってたのにって。」



私はそんなカズさんに

最後のダメ出しを。



ティ「……でもね、もう、私が待たせることはあってもカズさんの事は待ちたくないの。もうね、5分たりとも待ちたくないの。本当にごめんね」


カズ「えー!? 5分たりともって…酷…泣」


ティ「だって〜 笑」




そして




カズ「最近ティアラさん、僕の事放置してるよね?放置プレーとかだめだよ?」


ティ「それも私がされていた事だもん」


カズ「……でも、復讐はだめでしょ?復讐は」




「放置プレー」と「復讐」なんて

そんな幼稚な事するわけないでしょう。


ただ、たっ君のお蔭で

カズさんへの執着を手放せただけの事なのです。




そうしたら、出会った頃の素敵なカズさんが

オマケで付いてきました。

昔の私が信じて疑わなかった事

私は、絶対に不倫なんかしない人間だと思っていました。


カズさん以前にも、3人、告白を受けました。


3人とも私からも好きな感情がありましたが、

お断りしました。


心から不倫は薄汚い行為だと思っていたからです。


今は、

人生仕方の無い事もあるわ

と、寛容になってしまいました。




仕事最最優先の主人に


一生を共にする夫婦なのだから

もっとちゃんと会話をしたいと

言葉で伝えた時期もありました。



でも、私が癌の告知を受けた時に

仕事を当然の様に優先させる言葉を投げつけられ、

それまで感じたことのない孤独感に襲われ

目の前が真っ暗になりました。


それでも夫婦なんだから、

主人は仕事が大変なんだから、

と気持ちを押さえつけて毎日が苦しかった頃、


あるスポーツで

少年の様に若くて格好良くて独特のオーラがあるのに爽やかなカズさんに出会い


言い訳ですが、強引さに勝てず不倫の道へ足を踏み入れました。



良くも悪くも人間の考える事に絶対なんてないと思うようになったのはこの頃です。



そして今、


たっ君とカズさんを同じくらい好きで

同じくらい思い出して


今まで

白黒つけないといられなかった私が


幸せだなと感じてしまってる。




勿論、家庭に安らぎを感じる土台があっての事で、



主人が変わってくれたお蔭なのだけれど




「不倫なんて絶対にしない。

私は主人と幸せになるんだもん。」


と、信じて疑わなかった私は


一体何処へ行っちゃった?


昔の私の考えは

まるで絵空事の様にさえ思えてしまいます。